Ⅳはリディアン?アイオニアン?をスッキリさせよう!
今日は音楽理論のお話です。Ⅳ(ⅣMaj7もしくはⅣ6)を見ると
「ダイアトニックコードの4番目だからリディアンスケールを使わないといけないんだよね…」
「でもアイオニアンスケールの方がしっくり来ると思うんだけど…」
なんて悩んだりした経験はありませんか?
今日はこの問題を解決するためのヒントをご紹介したいと思います。
ダイアトニックコードのⅣはリディアンスケール
ダイアトニックコードのⅣではリディアンスケールを使います。レッスン中もCMaj7上で適当にアイオニアンスケール上で何か弾いてからFMaj7にコードを変えて「このようにFMaj7上でもシの音はナチュラルの方が自然に聞こえますよね」と解説したりします。

たとえば枯葉の4小節目、It Could Happen To Youの6小節目などが参考になると思います。
これが前提ではあるのですが、実際にはシにフラットをつける(アイオニアンスケールを使う)パターンがあって、Ⅳはこの形で登場することも多いです。
以下、その3つのパターンです。
①Ⅳの前にドミナントがある場合
If the Ⅳ chord is preceded by its dominant, the listener expects to hear a Ⅳ ionian chord scale.(Ⅳコードの前にドミナントがある場合、リスナーはⅣイオニアンコードスケールが来ると予期します)
Berklee Collage of Music Harmony3 p.9


キーCの曲で言えばTake the “A” TrainのBridgeが参考になると思います。それ以外のスタンダードだとThere will never be another youの9小節目とか。
②Ⅳ-へ進行することを予期させる場合
If the intent is to have the listener expect the Ⅳ chord to progress to Ⅳ-, a Ⅳ ionian chord scale is appropriate.(リスナーにⅣコードからⅣ-へ進行することを予期させる場合は、Ⅳイオニアンコードスケールが適切です)
Berklee Collage of Music Harmony3 p.9


キーCの曲で言えばAll of Meのラスト8barsが参考になると思います。あとはCandyの頭とか。
③音楽スタイルによる影響
The style of music may have an effect on the choice of chord scales. For example, the scale for the Ⅳ chord in Country and Western music is almost always ionian.(音楽のスタイルはコードスケールの選択に影響を与える場合があります。 たとえば、カントリーやウェスタンミュージックにおけるⅣコードのスケールは、ほとんどの場合イオニアンです)
Berklee Collage of Music Harmony3 p.9
一番信じるべきはご自分の耳ですので、その耳より音楽理論が優先されるのは良くないとは思います。とはいえ、やはり理論的な裏付けがあるとより納得しながら音を出せる自分がいるのも事実(笑)。
今回ご紹介した「Ⅳなのにイオニアンスケールを使う3パターン」を理解しておけば、胸のつかえなしにアドリブが弾けるようになるかもしれません(笑)。
それ以外は全てリディアンスケールでOK!
ちなみに、Iと今回ご紹介した「Ⅳなのにイオニアンスケールを使う3パターン」以外のMaj7コードは全てリディアンスケールだと思ってもらって、ほぼ大丈夫です。

こんにちは!杉山です。
よいどれ伯爵にお越しくださった方々、ありがとうございました!
楽しかったです〜(^^)
こちらの出演は次回は4/30(火)を予定しています。また良かったら聞きに来て下さい。
それから今月3/24は杉山セッション会があります。
ぜひ気軽に遊びに来て下さい(^^)
ご質問などあればレッスンのときにいつでも聞いて下さい。
☆杉山セッション会☆
場所:JAM(菊名)
日時:2024年3月24日(日)
時間:15:00スタート 19:00終了
(長いので途中参加&途中退場、自由な感じです!)
会費:2000円