両手を使った伴奏 その4
左手:レフトハンドボイシング + 右手:アッパーストラクチャートライアド
今回は両手を使った伴奏の第4弾です。引き続き
「左手は一般的なルートレスレフトボイシングの形を使った状態で、右手にどんな音を付け足すのか」
という条件の中でカテゴライズして、ご紹介しようと思います。
4回目の今回は“左手のルートレスレフトハンドボイシング+右手でアッパーストラクチャートライアド”という形で伴奏をしてみたいと思います。
(ちなみに左手は右手との兼ね合いがあるので、4声でなく3声で弾いてます)
アッパーストラクチャートライアドとは
アッパーストラクチャートライアド(Upper Structure Triad :UST)とはそれぞれのコードトーンにテンションを付け足すことでできるトライアド(3音構成の和音)のことを言います。
F7のアッパーストラクチャートライアド
例えば、F7(9)というコードの中からは”Cマイナートライアド”を見つけることができます。
9th以外にも他のアベイラブルテンション(b9, #9, #11, b13, 13)をつけ足すことで、また別のトライアドを作ることでできますが、話が複雑になってしまいますので、今回は9thのみに限定して進めていきます。
その他のアッパーストラクチャートライアド
Fブルースのチェンジに出てくるその他のコードのアッパーストラクチャートライアドも確認してみましょう。
Bb7のアッパーストラクチャートライアド
D7のアッパーストラクチャートライアド
Gm7のアッパーストラクチャートライアド
C7のアッパーストラクチャートライアド
譜面でチェック
”左手のルートレスレフトハンドボイシング+右手でアッパーストラクチャートライアド”の形を使って、Fブルースの伴奏例を書いてみました。

9thのアッパーストラクチャートライアドだけで作っているので本当は他のアイデアも入れたいのですが、どんなサウンドになるのか、また使い方などはご理解いただけるのではないかと思います。
動画でチェック
上でご紹介した譜面を実際に演奏してみました。
最後に
アッパーストラクチャーはコンピング(伴奏)だけでなく、アドリブのアイデアとしてもよく使われます。またこのあたりはいずれ深掘りしたいな、と思っています。
いつもそうですが、ここの記事は概略にとどめていますので、興味のある方はレッスンの時に詳細を聞いて下さい。
こんにちは!杉山です。
お盆休み、皆様いかがお過ごしでしょうか?
台風も心配ですが、もしどこにも行けなくなったら、ここぞとばかりにピアノを楽しんでみてはいかがでしょうか笑
自分もピアノは雨が降ったらたくさん弾くので、それまではジョギングをできるうちにやっておこうと思ってます(笑)
来週はお盆休みということでこのメール配信はお休みさせていただく予定です。