今日はもう外に出てしまってなにも用意できないので、
週末におすすめ?の読み物でも紹介させてください。
「学びとは何か」今井むつみ
という本の中から、ジャズピアノの学習過程にも役に立つんじゃないかな、
と思う箇所を抜粋させてもらいました。
抜粋は子どもが言語を習得する過程のことについて書いてある内容がほとんどですが、
ジャズピアノの学習もまったく同じだと思います。
こういった脳の仕組みや熟達の過程を理解しておけば、練習のやり方も一工夫できるかもしれません。
以下、抜粋でーす。
“TOEICで高得点を取ることができるのに、英語を自由に使えない人は、要素の知識はたくさん持っているのに、それらがシステムになっていないのだ。言い換えれば、子どもの言語の習得の過程とは知識の断片を貯めていく過程ではなく、知識をシステムとしてつくり上げていく過程に他ならない。”
“言語が使えるようになるために大事なことは、文法書に書いてある説明を覚え、辞書に書いてある単語の意味を暗記することよりも、これらの複雑な認知過程のほとんどを自動的に高速で行うことのできる情報処理システムをつくっていくことなのだ。”
”何度も繰り返し行うことにより、そのスキルに特化した記憶がそれにかかわる脳の様々な場所に貯蔵されていく。そしてそのスキルだけに向けてチューニングされた制御システムがつくられるようになる。”
”つまり、自分が実際に身体を動かして習得しなければ、何千回、何万回観察していても、熟達者と同じような脳の働き方はするようにならないということだ。”
”私たちが実際に使うことができる「生きた知識」は、単に事実をしっているという知識ではなく、それをどう使うかという手続きまでも一緒になった知識なのだ。”
アドリブ練習している方、ご自身の経験と照らし合わせてみてどうですか?
ジャズプレイヤーがコード進行をすぐ覚えられるのは、
将棋のプロの人たちが自分たちの手を全て覚えてるのと同じだな、なんて思う記述もありました。
(意味のないただの羅列だったらコードも駒も覚えられない!)
興味があればぜひ読んでみてくださいませー。