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Vol.547【 用語解説:リズミック・ディスプレイスメント 】

すぎやま

こんにちは!杉山です

もう11月も終わりに近づき、残すは12月のみ。そろそろ2024年の総括をしながら、来年に向けてまたやりたいことを考えていきたいなあと思っています。

明日、11/29(金)はよいどれ伯爵に出演します。今年最後の出演ですので、よろしければぜひ遊びにいらしいてくださいませ(^^)

場所:よいどれ伯爵(関内)
日時:2024年11月29日(金)
時間:開演19:30 予定
出演:池田聖子(vo) 杉山貴彦(p) 上田基(b) 中屋啓之(d)

用語解説:リズミック・ディスプレイスメント Rhythmic Displacement

前回お送りしたBlue Bossaアドリブ例の解説で「リズミック・ディスプレイスメント」と書いたものの、このメール配信ではまだ取り上げていなかったみたいなので、ここで簡単に書かせてもらいます。

リズミック・ディスプレイスメントとは

リズミック・ディスプレイスメントとは、”フレーズを始める拍の位置を変える手法”のことを言います。

実際に音源と楽譜で確認してみよう!

例として、ここではグレンミラー楽団のイン・ザ・ムードを見てみましょう。

0:07〜の楽譜

ちょっとメロディー間違ってますが、目をつぶってください(><)

上の譜面は冒頭0:07〜のフレーズです。鉤カッコで括った3拍まとまりのフレーズは全く同じものですが、一つ目のものは1拍目の表、二つ目のものは同じ小節内の4拍目の表から始まっています。

リズミックディスプレイスメントをなくすと

もしこれが両方とも1拍目表から始まると、以下の譜面のようになります。もとの譜面と弾き比べてみると音楽的な効果がよく分かると思います。

さらにシンコペーションもなくすと

上の譜面でも3拍目裏のシンコペーションが効果的ですが、これを取ってしまうととても単純な繰り返しになってしまいます。

まとめ

落ち着きも大切な要素ですし、最後の譜面だとつまらないとか、ダメだという訳ではありません。

ただ、こうやって比較することで、リズミックディスプレイメントを用いることの効果を体感していただけたのではないかと思います。

今回はメロディーの中から取り上げて解説しましたが、アドリブ演奏中にこそ、たくさん使うことのできる手法だったりもします。ぜひアドリブ演奏でも使えるようにトライしてみてください。

ついでに続きのメロディーも少しだけ触れておくと…

先ほど取り上げたフレーズの後のテーマ部分もシンプルなトライアドの繰り返しですが、1.5拍のまとまりが繰り返されることでリズムに動きが出ています。

0:13〜

毎回頭拍からトライアドがはじまるように整頓してみました。

こちらもぜひ弾き比べてみてください。リズムって本当に面白いものですね(^^)

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