5フィンガースケール→トライアド→転回形
レッスンではじめてコードに触れる方には、まず、ファイブフィンガースケールというものを練習してもらっています。
5フィンガースケールは上記のリンク先でもふれていますので今回はスキップしますが、この5フィンガースケールからトライアドをしっかり見つけられるようになったら、次は転回形を練習してみるのはいかがでしょうか?
転回形とは?
“ルート以外の音が最低音に来ている形”を転回形と呼びます。
5フィンガースケールから作った通常のトライアドの形(下からroot, 3rd, 5th)を「基本系(Root Position)」と呼びます。
その基本形から「上の2音は残したまま、1番下にある音(最低音)のみを1オクターブ上に移動(転回)」すると「第一転回形 (1st Inversion)」(一度転回した形)、もう一度同じ処理をすれば「第二転回形 (2nd Inversion)」(2度転回した形)になります。
基本系(Root Position) 下からroot, 3rd, 5th
一方で転回系は
第一転回系(1st Inversion) 下から3rd, 5th, root
第二転回系(2nd Inversion) 下から5th, root, 3rd
結果的にこのような形になります。
この処理を鍵盤を見てスムーズにできるようにしていくことで、鍵盤上を目で見て音を操作する力が身に付いていきます。少しずつ慣れていきます。
鍵盤を見て考えること自体をよしとしない方もいらっしゃると思いますし、理想は耳でなんでもできることではあると思いますが、僕は現実を大切にするタイプなので笑、、、
最後に
転回形は初期の段階では、ポップス系のピアノを弾くときの方が必須の訓練になるかと思います。たとえ譜面通りポップの曲を弾くにしても、譜面の見やすさが格段にアップすると思います。
ジャズの場合は「他の訓練している間に、自然と転回形もわかるようになってきた」みたいなパターンが多いかもしれません。あくまで僕の経験と生徒の皆さんを見ていての感想ですが。
余談ですが、うちの娘はという優里という人の曲を弾き語りしたくて、転回形を少しずつ練習しています(笑)。
こんにちは!杉山です。
先週はメール配信お休みしてしまいました。
このままだとまた今週も送れなくなってしまうので、
今回はサクッと簡単な用語解説の記事だけでもお送りさせてください。