今回もHank Jonesの弾く「A列車で行こう」からホールトーンスケールを使ったネタをピックアップしてみました。
ハンク・ジョーンズのソロから学ぶホールトーンスケールの使い方 2
譜面で確認してみよう
今回取り上げたのは以下のフレーズです。
譜面の中の3小節目(はじまりは二小節目の4拍から)、D7の箇所でホールトーンスケールが使われています。

音で確認してみよう
実際に弾いてみたので音で確認してみてください。
音をバラバラにすると理解しにくいと思いますが、以下の譜面のようにグループ化するとそれぞれがホールトーンスケール上でできたトライアドになっていることがわかります。

音は複雑に聞こえるかもしれませんが、かたまりごとに整理すれば案外シンプルです。
以下ではこの「ホールトーン上のトライアド」を練習していきましょう。
ホールトーンスケール上のトライアドを練習しよう
ホールトーンスケールそのものは省いてしまっていますので、ホールトーンスケールって!?という方はこちらをご覧ください。
ホールトーンスケール上のトライアドで上がり下がり
練習として、まずはテンポをあまり気にせず、トライアド(3度の積み重ね)でホールトーンスケール上を上がり下がりしてみます。コードネームは気にせず練習しましょう。

音で確認してみよう
上の譜面を実際に弾いてみましたので、実際の音で確認してみてください。
指遣いは色々ありますが、あまり腕や手のポジションが動かないように運指を考えられるのがいいんじゃないかと思います。
トライアドをブロークンにして弾く練習をしよう
トライアドが把握できたら、次にブロークン(バラバラ、分散和音、アルペジオ)にして弾く練習をしてみるのがおすすめです。

実際に弾いてみましたので音で確認してみてください。最初にトライアドの練習をしましたが、その時と全く同じ指遣いをしているところがポイントの一つです。
トライアドのブロークンをさらに応用しよう
慣れてきならリズムを自由にして遊んでみましょう。音のイメージとして、トライアドのかたまり、グループ感をつねに感じていると、色々と遊びやすくなると思います。