先日、生徒さんとのレッスンで「2-5-1-6(IIm7 – V7 – Imaj7 – VI)」や「1-6-2-5」の進行において、6番目のコードは「VIm7」なのか、それともセカンダリードミナントの「VI7」なのか?という話題が出ました。
結論から言うと、ジャズの実践では「VI7(A7など)」として扱うのが圧倒的に一般的です。その理由を紐解いてみましょう。
II-V-I-VI進行の「VI」はマイナー?それともセブンス?
1. ダイアトニック・コードとしての「VIm7(Am7)」
Cメジャー・スケール上に作られる6番目のダイアトニック・コードは「VIm7(Am7)」です。 したがって、スケール内の音だけで構成する最も基本的な形は「Dm7 – G7 – Cmaj7 – Am7(2-5-1-6)」となります。
非常に安定していますが、ジャズとしては少し「おとなしい」流れになります。
2. セカンダリー・ドミナントとしての「V7/II(A7)」
次に続く頭のコード「IIm7(Dm7)」へ向かって、完全5度下行する強い引力(ドミナント・モーション)を作るために、VIm7をドミナント7thコードであるA7(「セカンダリー・ドミナント(V7/II)」)に変更することが可能です。
「Dm7 – G7 – Cmaj7 – A7(2-5-1-6)」となります。
3. ジャズでは「A7」が一般的?
ジャズの実践においては、Am7よりもA7にするアプローチが一般的です。
- 解決感の強化 「Am7の代わりにA7を弾くことで、Dm7に向かう強い解決感が得られる」
- テンションの拡張性 「音を変化させてより多くのテンションを乗せられる余地(選択肢の幅)が圧倒的に広い」
プレイヤーとしてのイメージでもAm7とA7を比較してみました
改めてAm7とA7を私の感覚で比べてみました
- マイナー7thコード(Am7)の場合:いじりにくい
マイナー7thコードは、基本的に「安定した響き」を持つコードです。安定している分、上に乗せられるテンションはスケールに沿った素直な音(ナチュラルな9thや11thなど)に限定されがちです。
無理に音を変化(オルタード)させると不協和音に聞こえやすく、遊びの余地が少ないのが難点です。
- ドミナント7thコード(A7)の場合:いじりやすい
一方、ドミナント7thコードはもともと「不安定で、次のコードへ解決したがっている(緊張感のある)」コードです(「不安定さ」が売り!笑)。
ジャズにおいて、このドミナントの「緊張感」は、複雑な音(♭9、♯9、♯11、♭13などのオルタード・テンション)を足しても、コードの役割が壊れることはありません。むしろ緊張感が増して、次のコード(Dm7など)へ着地したときの「解決した感(スッキリ感)」がより強調されます。
「プレイヤーの使える引き出しが増える」
つまりA7に変更するとプレイヤーの使える引き出しが増えます。
A7に変更すると: ピアニストは♭9や♭13といった多彩なテンションを含むボイシングを使えますし、ソリストは「オルタード・スケール」「ハーフ・ホール・スケール」など、スリリングでジャズらしいスケールを弾く機会を得ることができます。
Am7のままだと: ピアニストは普通のAm7を弾き、ソリストはAドリアンやAエオリアンなどの「普通のマイナー・スケール」を弾くことになります。
ぜひ、ご自身の演奏でも「VIm7」が出てきたら「セブンスにしてみたらどうなるかな?」と試してみてください。
















こんにちは!杉山です。
6月のライブ&セッションまで、いよいよあと一ヶ月となりました!
そろそろ曲順などの具体的な構成を固めていこうと思います。今年もバラエティ豊かなラインナップが揃っており、私自身リスナーとしても非常に楽しみな内容になりそうです(^^)
年に一度、お酒を片手に皆さんの演奏を心ゆくまでエンジョイする時間。今から楽しみです!
また、ゴールデンウィークの真っ只中、先日のライブにお越しくださった皆様、本当にありがとうございました!
次回の「よいどれ伯爵」での演奏は少し先になりますが、8月10日(月)に決定しております。
日時:2026年8月10日(月)
場所:よいどれ伯爵(関内)
時間:開演19:30
出演:池田聖子(vo) 杉山貴彦(p) 上田基(b) 林伸一郎(d)
まずは皆さんのステージ!!楽しみにしています(^^)!!